出会い
音楽学校を卒業してからしばらくは音楽制作現場やテレビ局のイベント制作部門などで働いていたわたしが、一念発起してWebデザインのスクールに通うことにしたのが1996年のこと。なんとかスクールは卒業したものの、知識レベルはほとんどシロウトのまま、ある企業の自社サイトを制作・管理するために派遣社員として働きはじめました。
当時はインターネットがあまり普及しておらず、派遣先の大手システム開発会社ですらインターネットにつながるパソコンが各部署に1台しか設置されていないような状態。当然ながら周囲にWebデザインの知識を持った人は皆無で、技術面を誰かにジャッジされることもなく、知識を得る手段すらないまま手探りの毎日でした。正しい知識よりもその場しのぎの迅速な対応を要求される現場で、テーブルレイアウトのノウハウをひたすら積み上げていく日々でもありました。
4年後、Web制作会社に正社員として転職。それまでの「なんでも屋」から「コーダー」へと立場がかわったことではじめて、「HTMLの知識をもっと深く掘り下げたい」という欲求が芽生えました。その会社で唯一のコーダーだったため、ここでも独学で勉強せざるを得なかったのですが、書籍やWebサイトでHTMLやCSSを学んでいくうちに、「HTMLとはレイアウト用の言語である」と信じて疑わなかった自分の勘違いぶりにようやく気づき、愕然としたのを覚えています。
続きを読む: CSSとの出会い・苦難・克服(千貫りこ)